2023.09.20

市民主義

岩井克人さんの対談「資本主義から市民主義」と言う本を読みました。

私の読書スタイルは読書により何かを得て、現実に役立てようとするものですが、すぐさま役立たない内容もあります。
この本はそんなパターンでして、時には教養あるいは全体感を得る事も大事だと思いました。

世界は西洋の哲学、社会学、経済学の基本的系譜をもとに語られる事があるので、本当だったら教科書的内容を一度きっちり理解した方が良いのだろうとは思います。

ソクラテスから始まり、プラトン、アリストテレス、アダムスミスやマルクス、フロイトなど著名な方が学問をどう繋いで行ったか?
そこから現代の資本主義の矛盾や改善点を考えてみる、この本はそう言った流れになってます。

岩井克人さんは言語、貨幣、法は人と人とのコミュニケーションや経済活動、行動を媒介する手段でありながら、人間と独立した関係にあり、それらは暴走する事もあるから、別な力、例えば倫理を働かせてコントロールする事が大事だと言ってます。多分。

そしてNPOとか市民活動に国家活動や資本主義を修正する力があるとします。

会社経営者としての私は倫理感を持って判断をすべきだし、ある時は町民の立場で考え活動し、そこから経済活動にシフトする事もある。

そんな風に自分の立場を捉えてみました。

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