最近、辻野建設工業株式会社のモデルハウスiworksプロジェクトのコンセプトを考える中で問題意識を持つテーマが「北海道と和」です。
本州からの文化を私たち道産子は引き継いでるはずですが、どうも、文化的背景が弱くて、本州と同じようにはならない。
仮に同じように出来たにしても気候風土が違いすぎて、北海道には合わない事もある。
例えば和風建築でも縁側や茶室、日本庭園などは雪や寒さの観点からそっくりそのまま引き受けることはできない。
しからば、ひとまず和の本質や精神を抽出し、それを北海道版に置き換える事はできないか?
和の本質は禅宗からきている。
静かさ、小ささ、遅さ、暗さ、無欲、簡素さなど禅の要素がある一方、華やかな浮世絵や東照宮のような世界観もある。
昨今の北海道らしくない暑さの中でも空間的開放感や北海道らしいしがらみの無さはある。
バラバラ、堂々巡り、考えがまとまらない中で何かを見出したいけど見出せないもどかしさが続く。
その辺のモヤモヤをiworksの建築家、伊礼智さんにぶつけてみよう。
伊礼さんは9月に当別町に来る予定です。