昨日は芸術の森へ。
JIA主催の北海道の建築展2022を見てきました。
展示会場内は写真撮影不可だったので写真なしですが、70枚ほどの建築写真パネルが貼り出され壮観でした。
展示の他、「受け継がれて進む地域性を見つめて」とのテーマに沿ってトークイベントが催されました。
・磯達雄 トークイベント「建築の地域性について」
登壇者:磯 達雄(建築ジャーナリスト)、五十嵐 淳、圓山 彬雄
・植田暁 トークイベント「風景に働きかける建築の魅力」登壇者:植田 曉(N P O 法 人 景 観ネットワーク代 表 理 事 )、菅原 秀見、赤坂 真一郎、堀尾浩
に参加しました。
建築家がそれぞれ持ち寄った作品の景観や敷地環境、地域性との関わりを解説しながら北海道の地域性を建築にどう反映して行くか?を議論しました。
とある建物の外観写真を見て、あ、これは北海道だなと思うかどうか?
建物が雪に埋まってる写真だとわかりやすいし、薪ストーブの煙突やスノーダクトやトタンの三角屋根もアイコンになる。
風除室や放置されたママさんダンプがあればおや?と思うし、建物と一緒に白樺が写ってればわかりやすい。
外壁がトドマツやカラマツの羽目板だったらどうか?またはもっと狭いエリアで外壁が江別レンガや札幌軟石だったらどう?
セラミックブロックだったら?
個人的には地方の建物が地域性を持たなきゃ行けない、と思う。
田園に建つ農家住宅、土地の広い小さな町にある個人住宅、住宅だけじゃなく店舗や事務所も北海道の景色に溶け込む建物であってほしいと思います。
既存建物に対してのリノベで地域性を表現する意識も大事だし、地域性の実現に向け教育や政治、建築基準法などの法律、経済性、近隣コミュニティ醸成など、建築にとどまらず幅広いジャンルの要素を構成する作業、本当の意味でのアーキテクチャーが求められる。
トークイベントを聴き、自分の中でいろんな問題意識を提起する良い機会でした。