2022.07.18

2050年の電源構成

カーボンニュートラル実行戦略と言う本を読みました。

2050年には日本の人口は現状から20%減少する。

この人口規模のもとで最大限の電化を行うと最終エネルギー消費は現在からほぼ半減する一方、電力需要は現在から25%増加して年間約1.2兆kWh になる。

その時の電源構成はどうなっているか?

太陽光3200億kWh 、風力2900億kWh 。
合計5100kwh。

そのうち直接需要に入る分は4100億kWh で、蓄電池を通じて需要に入る分が800億kWh。

風力と言えば7月16日の日経で洋上風力の「開発権益の上限を1,000,000kwとするルール改正が実現しそう」「海外大手が日本の風車工場計画を止める」という事で大丈夫か?と言う記事が載ってました。

水力が900億kWh。

水素火力が500億kWh 。

原子力が5600億kWh。

[出典:カーボンニュートラル実行戦略]

この水素火力にアンモニアを使うというのがこの本の主なテーマ。
その他、アンモニアは液化窒素、MCH(メチルシクロヘキサン)と共に水素の運び屋として活躍します。

いずれにしても再エネ電気はまだまだ足りないから、太陽光と風力はどんどん作っていかなきゃならないし、蓄電池もこれから必要。

火力にはアンモニアを使いゼロカーボン化する、アンモニアは水素の運び屋としても活躍するからこれから重要な存在になる。

一方で辻野商店としてはアンモニアは窒素肥料として大事だから、電力に使われると困るかなと思う。

電気社会は管理や制御面からしてネット社会を加速する。
SFの世界が近づいてます。

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