一冊の本を読み終わりました。
創造の共同体 ナショナリズムの起源と流行(ベネディクト アンダーソン)
人はなぜ命をかけてでも国を守ろうとするのか?
愛国心かなと思いますが、ナショナリズムにもその起源を探したくなります。
専制主義の時代を経て、印刷技術の普及とともに民主主義が湧き起こります。
そこで作者の言う公定ナショナリズムが現れるのですが、「公定ナショナリズムは共同体が国民的に想像されるようになるに従ってその周辺に追いやられるか、そこから排除されるかの脅威に直面した支配集団が予防措置として採用する戦略なのだ」のだそうです。
支配層と民衆のパワーバランスが戦争を生むこともある。
エリアが小さくても市町村にも共同体意識があります。
市町村単位の共同体意識も行政や住民の想像の中に存在する感がありますが、この「想像」が明確でベクトルが揃い、方向性が正しければその地域は発展するのか?
正しい「想像」を「創造」する、そんな力が必要なんでしょう。