もし私がフィリピンに長期滞在するならマニラやセブ島に行くより、当別くらいの小さな町に滞在して、そこを中心に観光地を巡っても良い。
できれば交通の便は良い方が良い町が良く、更に地元の人と交流できたら良い。
地元の人と交流するためにロータリークラブのメンバーとして例会に参加したいと思っている。
もし北海道ファンのフィリピン人がいて私と同じく交通の番がよく、地元の人と交流できる小さな町が良いと思ってる人がいたら当別町が良いだろう。
その時は面倒見の良い家主がいる民泊やゲストハウスに泊まると良い。
この本を読みながらそんな事を考えてみました。
イタリアのヴェネツィアと京都の観光の歴史を紐解き、それぞれの町が観光公害やオーバーツーリズムを経験しながら、観光都市として磨かれていく様子が書かれてます。
旅行者と住民と行政が渾然一体となって観光に向かう中で町の文化が個性化して落ち着いた観光体制が整っていきます。
アフターコロナのインバウンド観光について著者が8つの戦略を提示してます。
1:正確な観光統計による把握と観光客の制御。
2:人口減少に即して施設は縮小しつつ再生する。
3:地元の人が働く職場を優先する。
4:小ささを活かすなら厚利少売。
5:観光とネット通販で世界と結びつく。
6:おしゃれに暮らす地元住民の生活文化で惹きつける。
7:まちのヘビーユーザーを作る。
8:観光と交流から新しい生活文化を生み出す。
なるほど、と思う戦略です。