私が今よって立つ社会がどのように形作られてきたのか?またその社会が今後どのように変化するのか?
人類発祥200万年前から1万年前の日本の縄文時代、230年頃の邪馬台国、律令国家の始まりとしての大化の改新645年、藤原貴族時代から武士時代の終わり1867年、そして敗戦に至る近代化と領土拡張、戦後復興。
その流れは必然だったのか?そうで無いとしたらどのよのな歴史法則に沿って今があるのか?
このような疑問をよりスケール大きくあらゆる分野の知見を動員して世界的視野で考察したのがこの本。
ジャレド・ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄――1万3000年にわたる人類史の謎(上・下)』
インカ帝国やアステカ帝国が弱体化したのはピサロやコルテスの進撃もあるが、ヨーロッパからもたらされた伝染病による面が多いと言う指摘はコロナ禍の今、教訓として響きます。
また農業や文字の起源とされる肥沃な三日月地帯が現在、世界の中心でない理由が天然資源の収奪や過剰な放牧であると言う事はこれからの私の行動にも関わる史実です。
資源循環社会は実現可能か?民主的意思決定は不動なのか?人生100年時代と煽られるけどウクライナの様子を見ると如何に命は脆いものかとも思う。
自分のちっぽけさを自覚しつつ、自分の立ち位置を知ろうとする徒労を続ける。
人生には実はゴールはなく際限ない渇望の繰り返しで良いのだと言う割り切りが必要かもしれない。