向田邦子。
日本のテレビドラマ脚本家、エッセイスト、小説家。
代表作に『時間ですよ』、『寺内貫太郎一家』、『阿修羅のごとく』、『あ・うん』などがあり、山田太一さん(『岸辺のアルバム』『ふぞろいの林檎たち』)、倉本聰さん(『前略おふくろ様』『北の国から』)と並びシナリオライター御三家として並び称された。
1981年台湾への取材旅行中に飛行機事故で51歳で亡くなりました。
向田邦子が1980年に直木賞を受賞した短編小説集『思い出トランプ』を読んでみました。

サラリーマンの悲哀や夫婦の破局などシリアスなテーマが多いですが、その時代の風潮を反映しています。
トランプをめくるように思い出は切なく、滑稽で、いろいろある。
その諦観から湧き上がるエネルギーが時代の活力であった。
形は違うけど今もそう言うエネルギーの湧き方があるのだろう。