2024年問題が運送業界を大きく揺さぶりました。
働き方改革の法改正による出来事でしたが、建設業界においても残業に上限が設けられる、法定時間外労働の賃金が割増される、年5日の有給休暇取得が義務付けられる、など法による規制が強化されました。
これを受けて辻野建設工業株式会社の大工さんも雇用形態を四週六休を中心とした制度に変更しました。
どう働こうと自由じゃない、国に働き方をどうこう言われる筋合いはない、働けば働くほど稼いで何が悪いのさ、と言う気持ちがないわけじゃない。
しかし法律で決まってしまったことは守らなければならないのが法治国家の宿命。
ただピンチをチャンスに変えると言うのが正しい企業のあり方だとすれば、我が社もその道を選択しようと思います。
完全雇用となると仕事がないから休んでて、と言うわけにはいかず、大工仕事以外でもやってもらわなきゃいけない事もある。
営業では仕事を平準化する受注の仕方を心がけなきゃいけない。
受注した仕事の労務管理をスムーズにする仕組みを考えなきゃいけない。
大工のモチベーションをどう維持するか制度設計しなきゃいけない。
これらを解決する中で新しい建設業のあり方が見えてくる気もします。
早速、大工さんにクロスを貼ってもらいました。

大工さんがボードのパテ処理し、現場監督がジョイフルエーケーで糊付きクロスを買ってきました。
「今までボード貼り終ったら現場からいなくなったんで、クロス屋がどうやってクロス貼ってたか見てなかったんよ」と初めてクロスを貼りながら、それでも頼んだらやってくれた社員大工さん、ありがとう!
本当は大工仕事やってもらいたいけど、仕事が出てくるまでこっちも辛いんよ。
法規制強化と言うパラダイムシフトに追従しながら、次世代の会社のあり方を模索してます。