流行語に弱い私はすぐ感化される。
しかしその言葉は数年経つと陳腐化するか、忘れ去られる。
今回読んだ本「土を育てる」のテーマである「リジェネラティブ」と言う言葉は日本語で「環境再生」と訳される。
この言葉もいつか陳腐化するだろうか?
流行に弱い上にミーハーな私は鈴木保奈美がこの本を推薦したのでついつい買ってしまいました。

でも読んでよかったです。
著者はアメリカの農場経営者ゲイブ・ブラウン。経営面積は2000ha。
北海道の平均農家面積が30haなのでケタが違う。しかもゲイブより大きい農家はまだまだいる。
ただ彼が違うところはこの面積を自然農法に近いやり方でやってる事。
ゲイブの営農5原則。
1,「土の機械的化学的な不耕起」
2,「土を覆う」
3,「多様性を高める」
4,「生きた根を土のなかに保つ」
5,「動物を組み込む」
私も今年、小さな家庭菜園の一部を不耕起栽培でやってみようと思います。
そして後書きで訳者が勧めていたYouTubeも見始めました。「畑は小さな大自然そーやん」。

自然に近い栽培方法で農業経営が成り立つならこんな良いことはない。
でもゲイブは実際にやってる。
と言うことは模倣可能だ。
さらに私が重く受け止めたのはこのやり方が農業だけでなく、経営にも通じるのではないかという事。
実際、リジェネラティブエコノミーと言う言葉がありますが、社会変化の必然性に合致し、環境再生に寄与する経営があり得るのではないか、との仮説を立て、実践してみたくなりました。