昨日は森林組合で面接がありました。
応募してきた若者は北海道から東京の小さなゲーム開発会社に勤めてたけど、何か違和感を感じてその会社を辞め北海道に戻ってきて、働く実感が得られる仕事を探していました。
東京はかつての私にとって未知な都市であり、憧れつつ、あえてその対極な暮らしを自分に強いる存在でした。
もし東京で働いてたらどんなふうに感じただろうか、あの若者のように北海道に戻ってきたいと思っただろうか、それとも馴染んでいただろうか、もう東京に出ようなんて選択肢はありませんが、この答えのない疑問は時々姿を現しては、くすぶりながら消えていきます。
だから私にとって東京は空想の都市です。
2023年芥川賞をとった「東京都同情塔」と言う本を読みました。

「東京都同情塔」はSFっぽい設定で国立競技場と対峙する刑務所ビルディング。
主人公はこの建物を設計した建築家だが、この建物はまわりの住民から祝福されてない、犯罪者に優しすぎると言って批判が起きる。
本の中で「東京都同情塔」は東京を現実離れした夢の中の都市に仕上げていく。
小説にしても現実にしても私にとって東京は空想都市です。