中学一年生の時に当別町幸町から末広町の新築住宅へ引っ越しました。
応接間に書棚があり、50冊くらい本がありました。
父が読んでたのでしょうが、読書してる父の姿は記憶がありません。
本棚にあった本で覚えてるのは堺屋太一の『油断』。
『油断』は1975年に発表された堺屋太一のデビュー作。
『油断』は中東からの石油輸入が制限されるようになった時に、日本はどのような状況下に置かれるのかを書いた小説で、スタンド経営していた父がオイルショック時に読んでたものと思います。
その他、本棚に遠藤周作のぐうたらなんちゃらと言う本があった気がします。
ユーモア好きだった父が遠藤周作からネタをもらおうとしていたと思います。
私は遠藤周作を単なるユーモア人だと思ってましたが、後でちゃんとした作家だったと知りました。
熱心な読書家とは言えない父でしたが、父よりは読書しようと私が思ったのは50才過ぎくらいです。
今は自分の本棚を見て、父の本棚との違いを回想しています。