大統領が弾劾され政治的にゴタついてる隣国、韓国ですが、経済はどうでしょう。
内閣府が2024年12月23日に発表した年次推計によると、豊かさの目安となる日本の2023年の1人あたりGDPは3万3849ドルで韓国に抜かれ、OECD加盟国中22位に後退したそうです。
日本にとってはあまりうれしい話題ではありませんが、要は日本と韓国は同じくらいの経済力って事ですかね。
では文化面は?
2024年度のノーベル文学賞は韓国のハン・ガンさんが受賞しました。
日本では村上春樹の名が呼ばれるのを待つのが恒例になってますが、去年はエッて感じになりました。
ミーハーな私は早速ハン・ガンさんの『別れを告げない』を読みました。
主人公のキョンハはソウルの病院に入院した友人インソンに頼まれ、チェジュ島のインソンの家にいるインコを助けに行きます。
大雪の中、キョンハは何とかたどりつくのだが、インソンの家で1948年チェジュ島で起きた4・3事件にまつわる幻想と対峙する事になります。
4・3事件では反共運動の中で一部島民が朝鮮分断に反対したため、一般住民2~3万人が殺害されました。
繰り返し、細かく描写される雪のシーンが印象です。
『別れを告げない』は追悼の気持ちを忘れないと言う意味で、ノーベル賞受賞理由は 「過去のトラウマに向き合い、人間の命のもろさを浮き彫りにする強烈な詩的散文」だそうです。
一読書からいろいろな知識や思いを得ました。