年末年始読書、第1号読了。
今井 博昭著 渋沢栄一 「日本近代資本主義の父」の生涯 (幻冬舎新書)。
やっぱ渋沢栄一はすごいな。
500の起業に関わったほか、慈善活動にも熱心だったと言う。
私としては500の起業にどうやって関わったかを知りたかったのだが、その辺はバッチリと載ってはいなかった。
推察するに徳川慶喜の弟、昭武とフランスに滞在した時に上下水道や金融機関、公共交通を見聞し、それを事業開発の元ネタにした。
しかしそれだけではない。
実家の藍農家での商売経験、幕臣だった時に静岡で納めた成功体験が後に生かされた。
建白魔と言う異名がつくほど上司にいろんな提案をしたそうだ。
それからわかるように常に問題意識とその解決策を頭に描いていた。
第一国立銀行(現・みずほ銀行)頭取と言う立場、高圧的でない人柄、幅広い人脈により様々な相談が舞い込んだであろう。
それに応えていくうち、必然的に起業を手伝う事になったのかもしれない。
今年は道徳経済合一論を論じた渋沢栄一に学ぶ一年になりますように。