自分たちのやってることは正しいか?と言う問いはいつも自分に向けて発した方が良い。
こじつけかもしれないが、イベントを通じてその問いを確認することはできると思う。
先日、ギャニオンさんのオータムフェスタを通じて色々な人に出会いました。
私が個人的に会うのを楽しみにしていたのは馬搬をしてる西埜さん。
西埜さんがギャニオンさんの北海道メープル活動に通じることは、森を丁寧に扱うこと。
私はギャニオンさんの森の扱い方が非常に丁寧であることに驚きを持って付き合ってきました。
ギャニオンさんは「森を掃除する」と表現しますが、笹を刈り、橋をかけ、道をつくり、倒木を整理し、カエデに一本ずつマークをつけ、カエデの気持ちになって樹液をいただく。
ギャニオンさんの森に対する姿勢というのは、感覚的にはアイヌの人に似てる。
例えばアイヌはオオウバユリの根を取って食べるが、全部は取らない、そして取った後は感謝のお祈りを捧げる。
ギャニオンさんはじめカナダ人とアイヌの森に対する感覚、感性は違うが思想に共通点がある。
翻って西埜さんだが、伐採する木を一本一本丁寧に選び、切った木をこれまた馬で丁寧に運ぶ。
重機だと土地が痛むかもしれない。
あるいは蹄耕法(ていこうほう)と言う酪農用牧場作りがあるが、これも人間×牛×森の共存関係をうまく利用したやり方である。
ギャニオンさんのオータムフェスタは一見お祭りだが、こう言った考え方に魅力を感じる人々の交流、情報交換、そして自問自答の場でもある。
今回、オータムフェスタで西野さんに会い、その人柄に触れ、馬を撫で、ネットで西埜馬搬ファミリーを検索し、ギャニオンさんと西埜さんの共通点から本来あるべき人間と森との関係性を私なりに再考する機会となった事はありがたかった。