2024.07.16

比較と能力の関係

読了。
半分のぼった黄色い太陽。

舞台は1960年代、内乱中のナイジェリア。
とある双子の姉妹の恋愛と闘争の物語。
60年前とはいえ日本とは全然違う環境。

人間は自分の置かれた環境に適応する生き物だから日本に生まれ日本で育つと日本で通じる常識以外の発想を持ちづらい。
私は勝手に帰国子女に頭が良い人が多いと思っているのだが、それは英語ができるというだけでなく、海外と日本の比較により思考回路が多様だからではないかと思っている。
つまり体験的比較が地頭の良さを促進する。

かと言って誰もが海外生活をする事はできないから、それに変わるのが読書だと思う。

今回の読書に費やした時間はおそらく20時間。
その20時間、自分を60年前のナイジェリアに送り込む。
60年前のナイジェリアや登場人物と今の自分を比較しながら食べ物、宗教、言葉、建物、家族について追体験する。
結果的にナイジェリアに関心を持ち親近感を抱く。

そうすると自分の世界観が広がり、何らかの能力が自分に加わる気がする。
自分の絶対性を決定づけないよう読書等により比較作業を行い、自分の能力を高める努力をするに越した事はない。

私の場合は経営と言う責任があるので、その能力は経営に使わせてもらう。

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