当別町の市街には当別川とパンケチュウベシナイ川と言う二つの川が流れてます。
当別川は私が小さい頃に蛇行する当別川を直線化する工事がありました。
蛇行してた時、当別川は今より市街地に食い込んで流れ、堤防もなかったので川は生活に近い存在でした。
私と弟は当別川で水切り石をやったり、河原の柳の中に基地をつくり、ヤツメウナギやカニをとってました。
今回読んだ宮本輝の泥の河、螢川は戦後間もない大阪と富山の川とその近くに住む子供たちの心情を描いたものです。
著者の巧みな川表現と、ポンポン船やまつり船が登場する異国感に引き込まれましたが、振り返ると私と当別川やパンケチュウベシナイ川の間にも一定の関係性があり、それが自分の人格形成になんらかの影響を及ぼしてる気になりました。
私に限らず川に何らかの思い出を重ねる人は多いのではないか。
川と人との関係性を振り返り、文学的に味わう中に人生の楽しみを感じる瞬間がある気がします。