「生き心地の良い町」と言う本を読みました。
徳島県の海部町(現在は海陽町)と言う町の自殺が少ないのはなぜだと2年間にわたり著者が調査した記録です。
著者が見つけた海部町の五つの自予防因子
一、いろんな人がいても良い、いろんな人がいたほうが良い。
→他者への偏見が少ない、他人に烙印を押さない。
ニ、人物本意を貫く。
→立場で人を選ばない。
三、どうせ自分なんてと考えない。
→自己効力感がある。
四、「病」は市に出せ。
→困りごとをあからさまにする。
五、ゆるやかにつながる。
→上からの押しつけをしない。
海部町の人たちは生きる知恵がある、どこか合理的で割り切っている。
幸せ感は少ないけど不幸せ感も少ない。
などの調査結果が示されてます。
それぞれの町にはその町ならではの住民に共通した行動様式や常識があるのでしょう。
家庭環境が人格形成に及ぼす影響が一番だと思いますが、その地の風土や歴史、環境の中で人々が知らず知らずのうちに選んでいくルールがあり、それが自殺率だったり、経済発展だったり、有能な人物排出を規定する事があるのでしょう。
自殺率に関係ないけど私は我が町、当別町が挑戦をしやすい風潮だったら良いなと思ってます。
新しいことに挑戦する人を褒める、緩く切磋琢磨し、他人に刺激されながら自分のゴールを目指す。
始めたからには粘ることも必要。
私の町の色は何色?あなたの町の人はどんな人々?
互いの町を比較しながら、自分の町のアイデンティティを確立しようとする意志を持ちたいものです。