エコ・フォレスティングと言う本を読みました。
実は林業は環境保護家からすると自然破壊と思われる点があるのです。
人工林を皆伐することが、けしからんと思う人がいるようです。
私も森林組合長になりたての頃は人工林と天然林の区別もつかず、木を切って山が裸になることに何らかの抵抗がありました。
その後、一度人の手が入った山は人の手が入り続ける事により保たれると認識するようになりましたが、それにしても生態系や貴重動植物への影響はないものかと危惧をしないわけではありません。
この経済利用と環境保護の対立は世界中であるそうで、その解決を図るのがエコフォレスティングです。
林業に関わる人はそのエリアの生態系や水辺、農業の事に頭を巡らすべきで、木を切る以外にキノコや山菜、ベリーや木の実などの森林資源の活用にも目配せすべき。
散策やバードウオッチング、植物観察会などを有料で行うなどの経済循環も視野に入れる。
住民対話や情報公開にも努めるべき。
など、この本にはなるほどなぁと思わせるヒントが沢山ありました。
私も時間があれば森林の生き物調査や水質調査、国や道、町など大口森林所有者と森林活用ミーティングなどをしたら良いのにな、と思いました。
時間作れるかな?