可愛い子には旅をさせよ、って今は言わないか。
でもそれはある意味真実です。
私だったらフィリピンのマニラに行ってロータリークラブの例会にメーキャップしたいとか、シリコンバレーを見てみたいとか、仏教の四大聖地(ルンビニー – 生誕所、ブッダガヤ – 悟り所、サールナート-初説法所、クシーナガラ -入滅所)を訪ねてみたいなどと思います。
若かったら世界中のAirbnbに民泊してみたい。
旅というのは自分を大きくしてくれると思ってます。
ただ時間とお金がない。
60才超えてるから今更旅をする必要はあまりない。
2人いる息子たちがもし海外や国内旅行に行きたいと言えば、反対はしないが、無理に行かせるものでもないし、と思う。
寂しいことだけど、「自分」が「今」できる事に落ち着く。
それが読書です。
読書は移動のない旅です。
今回読んだのはコレ。ヴィトゲンシュタイン。
旅先で言えばボリビアのウユニ塩湖よりももっとマイナーな感じ。
ヴィトゲンシュタインの思想メモを列記した本ですが、数行のメモから1ページ程度のメモまで、1つとして意味の理解できるものはない苦しい読書でした。
しかし「読み終えた」事が「そこに行った事がある」と言う経験に近い達成感を与えてくれます。
ヴィトゲンシュタインの反哲学的断章-文化と価値から2つ程、文章を抜き出すと・・・
sample1:ゲーテが本当に見つけたかったのは、生理学的な色彩理論ではなく、心理学的な色彩理論だった。
sample2:コペルニクスやダーウィンの本当の功績とは、真の理論を発見したではなく、実り豊かな新しい見方をしたことである。
となります。
私は全く意味がわかりませんが、ゲーテやコペルニクスの功績を評価してるらしいが、何か難しい考えで、人と違った深い見方をしてるらしいと思います。
Wikipediaより
ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン(1889年4月26日 – 1951年4月29日)はオーストリア・ウィーン出身の哲学者。
イギリス・ケンブリッジ大学教授となりイギリス国籍を得た。
以後の言語哲学、分析哲学に強い影響を与えた。
200ページ全てがこんな感じですから、ダート道を何時間もかけ廃墟にたどり着いた感覚です。