2023.04.18

移動のない旅

可愛い子には旅をさせよ、って今は言わないか。

でもそれはある意味真実です。

私だったらフィリピンのマニラに行ってロータリークラブの例会にメーキャップしたいとか、シリコンバレーを見てみたいとか、仏教の四大聖地(ルンビニー – 生誕所、ブッダガヤ – 悟り所、サールナート-初説法所、クシーナガラ -入滅所)を訪ねてみたいなどと思います。

若かったら世界中のAirbnbに民泊してみたい。

旅というのは自分を大きくしてくれると思ってます。

ただ時間とお金がない。
60才超えてるから今更旅をする必要はあまりない。

2人いる息子たちがもし海外や国内旅行に行きたいと言えば、反対はしないが、無理に行かせるものでもないし、と思う。

寂しいことだけど、「自分」が「今」できる事に落ち着く。
それが読書です。

読書は移動のない旅です。

今回読んだのはコレ。ヴィトゲンシュタイン。

旅先で言えばボリビアのウユニ塩湖よりももっとマイナーな感じ。

ヴィトゲンシュタインの思想メモを列記した本ですが、数行のメモから1ページ程度のメモまで、1つとして意味の理解できるものはない苦しい読書でした。

しかし「読み終えた」事が「そこに行った事がある」と言う経験に近い達成感を与えてくれます。

ヴィトゲンシュタインの反哲学的断章-文化と価値から2つ程、文章を抜き出すと・・・

sample1:ゲーテが本当に見つけたかったのは、生理学的な色彩理論ではなく、心理学的な色彩理論だった。

sample2:コペルニクスやダーウィンの本当の功績とは、真の理論を発見したではなく、実り豊かな新しい見方をしたことである。 

となります。

私は全く意味がわかりませんが、ゲーテやコペルニクスの功績を評価してるらしいが、何か難しい考えで、人と違った深い見方をしてるらしいと思います。

Wikipediaより
ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン(1889年4月26日 – 1951年4月29日)はオーストリア・ウィーン出身の哲学者。
イギリス・ケンブリッジ大学教授となりイギリス国籍を得た。
以後の言語哲学、分析哲学に強い影響を与えた。

200ページ全てがこんな感じですから、ダート道を何時間もかけ廃墟にたどり着いた感覚です。

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