太宰治を読みました。
太宰治はシリアスな作品が多い中でこの本は昔話を太宰流にアレンジした滑稽な内容になってます。
滑稽な中にも寂しさと言うか悲哀的な意図を感じ、これが太宰なのかと思いました。
私は今まで太宰治を読んだ事がありませんでした。
死ぬまでに伊勢神宮に行きたい、作曲をしてみたい、仏画を描いてみたい、そんな気分で太宰治を読んでみたいと思ってました。
本を読むなんてやろうと思えばすぐできるのに、意外と腰が重かったりするものです。
本を読むと言う事は作者と想像上で会話するようなもの。
太宰治は想像上で生きている。
想像上で太宰治に会いにいく。
自分が生きてる間に会えるんだったらサインはもらえないけど太宰治に会っておきたい。
同じ事が夏目漱石や森鴎外にも言える。
贅沢な話です。
太宰の目で今の時代を眺める、ちょっと真似た口調で今を語ってみる、なんてのもオマケでやると面白い。