昨日の日経の社説は日本の農政について書かれてました。
日経は時々、社説で農政に対する持論を述べるのですが、一般経済界からの意見として関心を持って読みました。
その内容を読み一見そうだと思いつつ、果たしてそうだろうか?とも思いました。
◯小麦・大豆・飼料用コーンの自給率を上げるために転作でない方法で作付けを誘導する。
→確かに。ただ農地の全面積は変わらないから、作業効率の悪い耕作放棄地を入れて輪作したら良いと言うことなのか?それとも収量をあげれと言うのか?ならば後で出てくる減肥と矛盾する。
◯米の過剰なブランド化をやめ、安いコメを作る。
→ブランド化がそんなに悪いだろうか?ゆめぴりかは美味しいし、美味しいものを高く売って、当たり前ではないか?
コストダウンするのは良いがそれとブランド化は両立するのではないか?
直撒用の美味しい多収米を開発すると言うのであれば良い。
後は農地が点在してるのがコスト高の原因だから農地流動コーディネーターみたいなポストを作って農地の交換分合を推進した方がコストダウンになる。
◯他産業で培ったITを農業に活かせ。
→車産業より北海道農業の方がIT化は進んでるんじゃないか?トラクターの自動操舵はほとんど実用化されてるし、ドローンだって飛びまくってる。後は田んぼの自動冠水がもう少し安くなれば。
農業機械のコストダウンを図った方が良い。そしたらITにお金を回せる。
◯農業の多面的機能のもとに水田からのメタン発生など環境へのマイナス面が軽視されている。
→確かに硝酸態窒素や農薬の環境への悪影響はあるが、農業の多面的機能自体を否定するのはどうか?
付加価値農業を推進する上で農業と観光や教育・福祉を組み合わせるのは悪くないと思うが。
◯下水や稲藁を利用して有機肥料を作れ。
→札幌や岩見沢では下水汚泥から肥料を作ってるらしいが、農業界に成功事例として伝わってこないのはなぜだろう?
稲藁を田んぼにすき込んで肥料分として使うのではダメなのか?
などなど。
私自体も農政がどうあるべきかはわかんない。
わかんないけど、どんな農業が理想なのかは考えてみたい。