2023.01.06

「こころ」を読む

昨年、転居によりつじの蔵を辞めたスタッフKさん、元気ですか~?
辻野建設工業株式会社で Kさんご自宅売買の仲介をさせていただきましたが、下見にお邪魔した時に夏目漱石全集がありました。

Kさんから「この全集を処分するのは忍びないから貰ってくれないか?」と頼まれました。

夏目漱石全集の他、哲学全集もありソクラテスやらプラトンなども含まれてます。

Kさん、ご自身では読んでなかったようですが、 「飾ってるだけでありがたいから」の言葉にそれもそうだなと思い、会社二階のモデルルームの本棚に置きました。

しばらくそのままにしておきましたが、年末年始の読書にどれかひつと読んでみようかと思い選んだのが夏目漱石「こころ」。

主人公が先生と慕う人の幼少期の境遇と上京、下宿を共にする親友の自殺、そして先生そのものの失踪が主人公自身の家庭環境と絡み合い進みます。

明治から大正にかけての社会情勢やその時点での既成観念、今より純粋に見える人々の精神性に心を打たれます。
実はこの「こころ」、乃木希典大将による明治天皇の後追い自殺という事実が背景にあります。

私は「こころ」を読んだ後、ネットで乃木大将の経歴や国民からの当時の評価について調べ、芥川龍之介や武者小路実篤による乃木大将及び「こころ」批判を知りました。

という事で「こころ」を読み、夏目漱石やその時代背景や小説そのものに触れる時間を楽しませてもらいました。

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