私は北海道の大学を卒業し、札幌のゼネコンに5年勤めてから父親の会社に入った。
社長業をやってやや22年経ちます。
その道筋は自分で選んだような気もするし、何となくそうなっちゃった感もあります。
その間、大学の建築学科の同期や部活の同期後輩たちは東京の大手に勤めました。
清水、鹿島、ソニー、IBMなどなど。
昔から東京コンプレックスがありました。
大手企業に入って、結構な年収稼いで、大きな仕事をする。産業や情報の最先端都市に暮らすってカッコいいのかもと思ってました。
それがバブルの時以降ですかね。アレって思ったのが。
あのソニーが傾き、失われた30年みたいな悲観的空気の中で非正規雇用が増えたりして、なんか様子が変だなと思いました。
その感情はいまだに引きずってる東京への嫉妬か、負犬の遠吠えなのかもしれません。
だからいまだに東京ウォッチしてます。
最近の情報源はNewsPicksです。
ホリエモンや落合陽一らが今時最先端を語るから、東京キャッチアップとして見てます。
この間、ホリエモンの対談で麻生競馬場と言う人が出演しました。
この人、Twitterで短編小説投稿してたらバズったので、それをいくつか集めて出版したのです。
この人、慶應出てサラリーマンやってるのですけど、東京に対して愛と憎しみを持ってるらしく、そのエネルギーを文章にぶつけてます。
Twitterでバズったというので少なからずや30代未婚若者の気持ちを代弁したのでしょう。
東京にいても地方にいても、本当に自分の選択がこれで良かったのだろうか?と思うのかもしれない。
読後感が良い本だったとは言えないけど、そうかなぁるほどね、と思いつつ読みました。