2022.08.19

歴史を刻む看板

昭和2年から11年まで当別と江別を繋ぐ鉄道がありました。
江当軌道(こうとうきどう)と言います。

当別の財界人が出資して作ったこの軌道は砂利や木材、農産物、人を運んだそうです。
出資者の中に私の曽祖父、辻野辻太郎さんがいました。そしてその当別駅は現在のつじの蔵の敷地内にありました。

場所について私はつじの蔵の敷地ではないと思ってたのが、今年初めに開かれた当別の鉄道歴史展で見たパネルに現在のつじの蔵あたりだったと言う事を知り、であればその歴史を刻む看板を建てたいと思いました。

歴史ボランティアの方に江当軌道の事や駅の場所について詳しく聞き、何度か打ち合わせを重ねて昨日95年前の江当軌道開通の日を記念して内輪の除幕式をしました。

口頭伝承だった歴史を看板を立てる事により、その史実を固定し、広く正確に人々に知ってもらうことができます。

この軌道、今のお金でどのくらいかかったかわかりませんが、冬は営業しなかったりと一度も黒字になることはなかったそうです。
最後は札沼線ができた時に国から補償をもらって廃止したそうですが、設立者のベンチャー精神から現代の私たちが学ぶことは多いと思います。

これからの時代はまちなかを歩いて暮らす時代です。
当別のいろいろなところに歴史を刻む看板があると歩いて楽しいと思います。

歴史ボランティアの方にはお世話になりました。
歴史ボランティアの方の地道な調査がなかったら、こう言う事は起きませんでした。

この投稿を共有する
  • Twitter
  • Facebook
アーカイブ
一覧へ