アメリカのデモクラシーと言う本を読んでます。
作者はアレクシ・ド・トクヴィル(1805年- 1859年)。
トクヴィルはフランス人の政治思想家・法律家・政治家で、この本の第1巻は1835年に書かれました。
サラッとおさらいするとアメリカ独立戦争が1775年-1783年。
ジェファーソンが起草した独立宣が公表されたのが、1776年7月4日。
南北戦争があったのが1861年から1865年にかけてなので、この本はその間に書かれた事になります。
この本は全4冊ととても長く、まだ一冊目の半分しか読んでません。
そういう時代に上記の経歴を持つトクヴィルがアメリカのデモクラシーを礼賛していると言うのが面白い。
現在、分断社会と言われるアメリカと比較すると独立したての頃の初々しかったデモクラシーが今は疲弊した印象を受けます。
しかしながら今デモクラシーがうまくいってないように見えるのは、デモクラシーの本質の問題ではなく二院制度や多数決制度にあるのかもしれません。
日本もデモクラシーを取ってる以上、同じような問題を抱えていると思われます。
参議院選挙が終わり、自民党が手にした黄金の3年にエネルギー問題や新しい産業づくり、教育の充実に良い変化がないとしたら、それもデモクラシーの問題かもしれません。
時代が違う時代に書かれた本を読むことは歴史を学ぶ事であり、歴史を学ぶことは比較をする事であり、比較をする事は問題点を明らかにする事です。
大まかにあるいはメディア的な面で政治が停滞してるように見えても実は制度が変わってる事にも私たちは気が付かなくてはいけません。
情報源や学ぶネタに困らない時代に自分の会社や地域を良い方向に変えていけるかどうかは自分たち次第です。