昨日は前から考えていた夕張滞在を果たしました。
昨年、家族と夕張に写真を撮りに行った時に見た「バロン」と言う焼肉屋がどうしても気になったんでゴールデンウィークの1人旅として行ってきました。
自宅を午後4時前に出て、夕張着が午後5時前。
宿泊先はビジネスホテル夕張。
ここもかなり来てます。
私が寂れたものに興味あるのは、繁栄と衰退の原因や結果について関心があるから。
衰退を茶化すつもりはなく、今もそこで商売をやってたり、住み続けてる人がなぜそうし続けるか?と考えます。
ホテルの経営者は建物の寂しい趣きに比べるとずっと親切で自転車を貸してくれました。
人気のない道路を借りた自転車で街中を乗り回す。
市営住宅は一見、人が住んでないように見えるが、車が停まってたり、生活音っぽい音が聞こえてくるので、全部が全部、空家じゃないとわかりました。
遂にバロンの前に立つ。
いい感じですね。
バロンは隣が男爵と言うスナックになってます。
かつての炭鉱の町、夕張。
繁栄を極めた時代は早番遅番の鉱夫たちが切間なく飲み歩いてたそう。
早速、バロンの中に入ってみました。
すると意外にも大きな部屋で、むしろ垢抜けた飲食空間で、小上がりとテーブル席が半々。
壁には大型のテレビが日ハムの試合を映してました。
生ビールとホルモン、サガリ、生ラムを注文し、なんとも言えぬ孤独感を楽しみながら肉をひっくり返しました。
途中、男女2人連れのお客さんが入ってきて、焼肉を注文してました。
おそらくこの店は常連以外は来なくて、その中で私の存在はかなり違和感があったと思います。
3200円でおあいそして、リュックを背負い、借りてきた自転車に乗り坂道を下る。
体力がないからちょっとした上り坂は自転車を押して歩く。
街中にはホーマックニコットや「りすた」と言う拠点複合施設、外部資本が投資したと思われる小洒落た木賃群があり、その新しさがひときわ目立つ。
ホテルのおじさんが熱心に紹介してくれたアリスと言うスナックに入る。
ここでも私はかなり意外な客だったらしく、店に入ると既にいた3人のお客さん(なぜか全部女性)にギョッとされました。
ここは夫婦で経営してるらしい。
ママに焼酎水割りを頼み飲もうとしたら、隣に座ってたおばちゃんが乾杯しようとグラスをむけてきました。
なかなかフレンドリーな人たちでした。
焼酎の水割りを2杯ほど飲んで帰ろうとするともう帰るの?と言われ時計を見るとまだ、午後8時前。
少し、ダラっとしてから店を出る。
素泊まり5000円のホテルの部屋は寒く、置き型ストーブを付けると急に部屋が暑くなる。
今朝は朝5時に起きて、フロントに鍵を置いて家に帰りました。
夕張について、出るまで、滞在時間およそ12時間。
石炭産業が盛んだった時に今の夕張を予想してた人はいたはず。
わかっていても変えられないのはよくあること。
大量に残ってしまった建物群。
夕張はこれからどうなるかわからないけどバロンに行けて良かった。