あなたはどんな思想の持ち主ですか? って普通聞かれないですよね。
でも相手が真面目に聞いてたらどう答えるか?
おそらく政治的に自民党か非自民か?みたいな政治的な党派について答えるか、保守的とか革新的とか自分で性格タイプを答えるか。
仏教徒か神道とかクリスチャンとか答えますかね(ハイ答えないです)。
私は自民党員ですが、自民党に批判的な目も持ってます。
どんな人に共感してますか?と聞かれたら稲盛和夫さんと言うけど、それは思想ではない。
今の時代はどんな思想を持とうが許されるけど、戦前はそうではなかったんですね。
そして戦後はその揺れ戻しがあった。
この本は大宅壮一ノンフィクション賞の大宅壮一さんの無思想と言う考えが含まれた評論及び小説収集です。
大宅さんの生きた大正から戦後にかけては厳しい思想統制とその解放があった時代です。
大宅さんはマルクス主義への共感を持ちつつ、ジャーナリストとしての全体主義の鋭い批判精神を持っていますが、その一方で極端な方向にあえて寄らない立ち位置をとります。
自分の思想のポジショニングを再考しました。