中小企業にとって難しい事の一つ、研究。
日本の大学や大手企業でも弱いとされてる研究ですから、リターンがはっきりしない研究に中小企業がお金を使う事は難しい。
しかし研究というモノには実は夢があるんだなぁと思った本。
チューリングの大聖堂。
チューリングはイギリスの計算機科学者で「万能チューリングマシン」と言うコンピューターの基礎となる概念を考えた人。
しかしこの本の本当の主人公はフォン・ノイマン。
フォン・ノイマンはハンガリー出身のアメリカ合衆国の数学者でコンピューターの生みの親とも言われる人。
第二次世界大戦前とその最中でフォン・ノイマンと仲間たちはアメリカ、プリンストンの高等研究所でコンピューターの研究と実用化を図ります。
フォン・ノイマンはチューリングの考えに大きく影響されます。
フォンノイマンとその当時世界最高の頭脳の持ち主がコンピューターを開発する様子にはとても夢があります。
彼らはいろんなところ(軍も含めて)からお金を引っ張って来、専門的な議論を交わし、時おりパーティーをし、お互い尊敬し合います。
研究テーマはコンピューターを中心に気候、爆弾、生命科学など。
とても中小企業にはできない話ですが、羨ましいし、ちょっとだけでもいいから真似をしたいと思いました。
当別の中小企業で研究をやるとすれば実践的テーマとしてデジタル化、SDGs分野でしょうか。
世の中には60才定年を機会に好きな研究テーマに取り組みたい人が結構います。
まず人材はそこから集めます。
また研究成果をはかり改善するのに自治体とパートナーシップを組むといい場合があります。
つまり住民や地元企業に実験台になってもらって、その結果を研究にフィードバックするやり方です。
問題は研究費の捻出。
アメリカでは財団や政府、軍、企業からお金を集めてきます。
当別でやるとすればまちづくり会社が得意な補助金獲得か使途自由な企業協賛ですかね。
研究所の場所としては当別には研究所になりそうな空き小学校があります。
研究テーマ案
デジタル化→オンライン介護保険事業。配送効率化システム構築。請求業務のプラットフォーム作成。位置情報活用技術。
SDGs→薪の流通システム構築。電気の地産地消推進。循環農業の構築。農地再編事業。
考えればキリがないですが、とにかく夢がある研究開発とそれに魅力を感じるチームができたら、町が明るくなるのじゃないかと思います。