2022.01.25

自分たちのものと思えるアートセンターへ

先日読んだアートプロジェクト文化資本論。

東京藝大の教授中村政人さんの活動記録とともにアートセンターの意味を考える本。

中村さんは様々なアート活動を展開してきましたが「アーツ千代田3331」と言う施設運営で成功を収めます。

廃校と公園を縁側でつなぎ、地域に開かれた「場」に変え、個展やリースなどで使われ続ける仕組みを作りました。

中村さんはアートの定義を広く捉え、稼げるプロ、稼げないプロ、アマチュア、素人のアート心、アート応援団のそれぞれの役割や関わりを読み解き、空き地やまつり、その地の歴史などを場の地域資本とみなし、アート作品(活動)として組み立てていきます。

アート活動を支えるにはこういった運営、経理、事務、企画機能の整備が必要。

たくさんある事例の一つ。
同じ東京藝大の先生である日比野克彦さんとやってる「明後日朝顔(あさってあさがお)」。

全国各地で朝顔を栽培し、その種を交換すると言う企画。
その種は宇宙にも行ったそう。

全国で種を交換すると朝顔がその地にあった成長に変化するのがわかったり、地域間交流にもなる。
それが一つのアート。

美術館展示や高価なオークション、グループに所属するアート活動だけがアートじゃない。
今、アートには民主化が必要で、そのために地域の社会関係資本を取りあげ、地域の人が自分事と思えるアート活動に代わってかなければいけない。
世界はすでにそれに気づいている。

そんな内容の本で私は米口さん活動と重ね合わせながら参考にさせてもらいました。

この投稿を共有する
  • Twitter
  • Facebook
アーカイブ
一覧へ