本を読む楽しみに解説を読む楽しみがあります。
解説を読むことにより、自分の理解が正しかったのか?なぜ作者はこの本を書いたのか?本を書いた時代はどう言う時だったのか?作者とその家族や友人・知人との関係がその本にどう言う影響を与えたのか?などがわかります。
今回読んだフランツ・カフカの「変身」。
没後101年。

短い本ですが、意外と解説が詳しい。
ユダヤ系人であったカフカの心理。
カフカの友人でカフカを実質世に出したマックス・ブロート。
ブロートが傾倒した「シオニズム」。
「シオニズム」と言うのはテオドール・ヘルツルが主張したパレスチナにユダヤ人国家を作ると言う構想。
これが今のガザ問題と繋がってくる。
不条理文学の傑作「変身」の読書とその解説が今につながる学びとなるところに読書の面白さがあります。