2025.11.29

真庭市視察PM

真庭市のバイオマスツアーはとても効率的に構成されてるので盛りだくさんです。
午後は市役所を訪問。

真庭市は9つの町が合併してできた町。人口は約40,000人。

真庭市役所の冷房システムは暖房と同様に木質バイオマス熱源でまかなわれています。チップとペレット併用。

雨水タンクを利用。

真庭市は生ゴミ処理に注力してます。

燃えるゴミの5割を液体肥料化、無料で提供。
市民はペットボトルやバケツに持って帰る。

専用水切りバケツをあちこちに配備。

現在の肥料は成分が薄いので濃縮技術を開発。ドローン散布もしている。
液肥はレタス、キャベツなど葉物野菜に向いてる。農業体験旅行にも活用。
使う農家、使わない農家がいる。

庁舎前のバス停はCLTでできてる。

会議室でレクチャーを受けました。

・1500億円の工業品出荷額のうち400億円が木材木製品。

・65,000haの山林のうち半分が人工林。人工林のうち檜が75%。約8割が伐期。45,000haが民有林。

・シカの食害があり植林が進まない。

・素材生産業者は20社で雇用は240人。

・2つの会社で3つの原木市場。14万㎥を取り扱う。

・製材所30社。仕入れ20万㎥/年、販売14万㎥/年。

・1992年、若手経営者による21世紀の真庭塾がきっかけとなり発電所建設に至る。

・エネルギー自給率37%。

・真庭システム。情報カードとQRコードによるシステム登録。木質資源生産、供給、チップ加工、発電所への納品が一体管理されてる。

・CLT非住宅系への広がり、大阪関西万博、パビリオン、大屋根リング床材はCLT。

・市営住宅、駅トイレ、民間ホテル、学校、子ども園にもCLT採用。

・フィット終わった後どうする?と言うのが発電事業の課題。

次に訪問したのは真庭森林組合。

・真庭市はヒノキが約7割、スギが約3割を占める(一般的にはヒノキ6割、スギ4割)。

・産業構造: 昭和40年代頃から木材産業が発達し、製品市場が1社、原木市場が2社、製材所が約30社、素材生産業者も約40社と活発に存在する。

・組合は製材業や市場取引は行わず、主に間伐などの山の手入れを指導・支援している。

・ウッドショック(令和4年)で皆伐が一時的に増えたが、現在はまた減少傾向。

・山林所有者の高齢化が進み、若い人に残したくない、という理由で全てを切りたい、売りたいという要望が多い。

・環境税を利用して山林の売買を仲介する「山のマッチング」のような取り組みを実施中。

・しかし個人の山林所有者は平均3ヘクタールで複数の細切れの土地(5反や2反など)に分かれているため売りにくい。

・隣接する所有者や地元の業者・市場に買い取りを働きかけている。

・シカの被害が深刻で、昨年は約1300頭が捕獲されたが、被害は続いている。ウサギも多いが、猟師は捕獲しない。

・森林組合ではチップを作ってる。

・チップには切削チップとピンチップがありここでは両方作ってる。

・市民が原料を持ち込んでくる。

・バーカーで皮を剥く。

・チッパーの刃の研磨はなかなか難しく、業者に依頼して行っている。

・市役所庁舎のチップ搬送経路に曲がりが多いため、長いチップがすぐに詰まってしまう。

・役場庁舎は休日はチップが詰まったら困るのでペレットを使用する。

・冷房から暖房、または暖房から冷房への切り替え時期、例えば10月の約1ヶ月間、は供給が止まり、その際には市役所から連絡がある。

・市役所の燃料残量はWebカメラで監視している。

・市役所は水分30%以下という大変厳しい基準を設けており、対応に苦慮している。

最後の訪問先は真庭市を代表する企業、銘建工業。

銘建工業株式会社の主力事業は集成材・CLT(Cross Laminated Timber – 直交集成板)・製材:の計画、加工販売、施工で、その他に木質バイオマス発電を行ってます。

売上高は約350億円。

当別町で言えばロイズコンフェクトみたいな存在ですね。

CLTは壁・床・屋根を作り上げることができ、その特徴は
「早い」「軽い」(鉄筋コンクリートの1/5)「強い」です。

夕食会場では銘建工業の中島社長が挨拶してくれました。

以上、真庭市訪問の内容でしたが、頑張ってる真庭市でも人口減少は免れないようで、子供の数が少なくなってます。
若者流出が深刻で、夜の商店街は決して明るくはありませんでした。

ではありますが、町に残った、あるいは戻ったり移ってきた人たち一人一人が、切磋琢磨し、洗練された経営や仕事をこなし、都市にない文化を築き、生活水準が都市と変わらない、あるいはそれに変わる満足を得る環境が実現すれば、将来を悲観する事も無いのだろうと思いました。

当別町にも同じ事が言える。

そのためにすべき事はなんだろう?

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