丸谷 才一(大正14年-平成24年)は日本の小説家。
丸谷才一の「笹まくら」を読みました。

主人公は戦争忌避者。戦時中、徴兵を逃れて全国あちこちを転々とする。
もし捕まれば死罪になるかもしれない。
戦後、主人公は大学職員になるのだが、戦争忌避者と言う負のレッテルを貼られる。
彼がなぜ逃亡したかと言えば単純に人を殺したくなかったから。
当たり前です。
私が同じ状況だったら逃げたい。
訳のわからない同調圧力は今でもあると思う。
何が正で何が悪なのかの判断基準を正しく持ちたいし、判断すればその判断に沿って行動したい。
笹まくらの主人公はヒーローじゃないけど、勇気、正義、意志とは何か?と考えさせられました。