2025.09.11

「BUTTER」から考える

柚木麻子さんの「BUTTER」を読みました。

毒婦と言われた木嶋佳苗を想定した梶井真奈子を取材する主人公、里佳の心模様や人間関係を描いた小説「BUTTER」。

なぜかこの本がイギリスで売れてると言う事で読んでみました。
ただ読んでもなんでイギリスで受けてるかはわかりません。

その後、作者柚木麻子さんのインタビュー動画を見たり、AIで調べたりしてなんとなく受けてる理由が分かってきました。

この小説は恋愛や家族関係などの問題について「普遍性」と「日本らしさ」の絶妙なバランスがとれている、イギリス社会ではミソジニー(女性嫌悪)の風潮が流れていてフェミニズム文学への関心が高まっている、翻訳の質の向上と出版社が戦略性を持って動いている、、などです。

良くも悪くも日本の当たり前が当たり前でなく、日本の当たり前に希少価値があり、その希少価値を戦略的に拡大していく動きが文学界で起きてる。

文学界にとどまらず、この「普遍性」と「日本らしさ」の絶妙なバランスと言うのが今後のキーだと思う。

建築とかライフスタイルの文脈だと和モダン、木造在来工法、ウォシュレット、湯船、整理整頓、家族団欒とか、、、。

世界を意識しながら仕事をしていきたいものです。

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