1999年に辻野建設工業株式会社が当別町中小屋に新築した私の大学建築先輩の別荘サイレントキャビン。
昨年、この建物を引き継ぎ、民泊施設として改装、運営を始めたところ先輩ご本人が有料で宿泊されました。
先輩の建物到着後、昔を懐かしみいろんな話をさせていただき、感慨深いものがありました。
先輩が朝撮った写真には冴え渡った朝の空気の中に佇むサイレントキャビンと25年前に植えたハルニレの木のシルエットが写ってました。
別な写真には薄暮の空に浮かぶ月が。
遠く望む夕張山系が。
建物の命はうまく作れば人間の命よりずっと長い。
リノベーションの力は侮れない。
時代変化に合わせて住み方や用途を変えつつ、建主が最初に建物に込めた思いを継承する。
継往開来(けいおうかいらい)とは先人の事業を受け継ぎ、発展させながら未来を切り開くこと。
そう言う機会に関われたら建築業冥利に尽きる。