先日、日経に「玄ソバ価格値上がり」の記事がありました。
玄ソバって何?今更、誰かに聞くのも恥ずかしいと思いつつ、玄米は皮のついた米だから玄ソバも皮のついたソバだろうと予想しました。
せっかくなんでこの機会に「玄」の意味を調べてみました。
「玄」には「暗い色」あるいは「奥深い」という意味があります。
「玄米」という言葉は米の色が濃く、栄養価が高いという特徴をこの「玄」という字に込めてます。
玄米に比べ、玄ソバはもっと暗い色をしてます。
「玄」という字は他にも「玄人」「玄室」など、様々な言葉に使われますが、基本的には「暗い」「奥深い」といった意味合いを持ちます。
ちなみに玄室と言うのは古墳の内部にあって、棺を納める室。
では玄関はどうして玄関と言うのか?
もともと「玄関」は仏教語。
「玄」は奥が深い悟りの境地を意味し「関」は入り口を示し、二語を合わせた「玄関」は玄妙な道に入る関門、つまり奥深い仏道への入り口という意味があります。
先日、i-worksモデルハウスで高校生達に小屋づくりを体験してもらった時、日本語でハンマーは金槌とゲンノウ、どっちかと迷いました。
そこでゲンノウの語源を調べたら、ゲンノウのゲンも実は「玄」で玄翁 (げんのう) 和尚が石を砕いたという伝説に由来しました。
辻野商店つじの蔵では今年、予約で玄ソバから作った幌加内ソバを販売しますし、普段から玄米を売っている、方や辻野建設工業株式会社では建築現場で玄翁(げんのう)を使い、玄関は住宅設計の肝である。
私にとって「玄」の字は身近な存在です。