ランダム読書を心がけてます。
自分に似合わないテーマ、今まで縁のなかったジャンル、私が読むと思えない本をあえて読む。
でもその本は誰かがオススメした本です。
その誰かは読書に親しんでいて、目が肥えている人にしてます。
特定の誰かでなく、新聞に記事を書く様な人です。
あまりにランダムに選ぶので、その人が誰だったか覚えてません。
「さよならの先」を誰が推薦したか忘れましたが、著者、志村季世恵さんはバース・セラピスト。
バースセラピーとは妊婦さんを対象にしたオイルトリートメントで、筋肉とリンパケアを合わせた出産準備療法。
志村さんは普段バースセラピーをやってるのでしょうけれど、末期がん患者との接点を多く持った方で、樹木希林さんと交流が深かったそうです。
いろいろいる末期ガン患者の中には一般的には不遇とされる障がい者や天涯孤独な方、我慢を背負ってきた方、人生に負い目を持った方がいます。
余命宣告された時、残された時間、後悔や無念、心残りをどう整理するか、別に整理しなくても構わないが、整理した後はどうなったか、そんな事例が取り上げられてます。
良い執着心と悪い執着心。
目標に対して淡々と進み諦めないのは良い執着心。
狭い視野や偏見など、自分の殻から逃れられないのは悪い執着心。
良い執着心を心がけ、悪い執着心を遠ざける。
思うのは簡単だが、なかなかできない。
自分の最後をどうする、日常をどう生きる、そんな問いかけのある本でした。