昨日は日本経済新聞主催の景気討論会を見てきました。
登壇者は4人。
北海道銀行頭取 兼間祐二さん
トーホウリゾート代表取締役 唐神昌子さん
JPモルガン証券チーフエコノミスト 藤田亜矢子さん
日本経済研究センター顧問 斎藤潤さん
まず、アメリカ、中国、ヨーロッパを軸とする世界経済を見て行きました。
アメリカはFRB利下げが確実視される中、失業率4.2%には懸念材料もあるが景気は底堅い。
中国は不動産バブルが深刻で、そこから波及する輸出ダンピングが懸念されるが、良い対策が打ててない。
ヨーロッパは成熟経済で堅調。ECB の少しずつ利下げが予想される。
次に日本経済。
GDPは年換算で+0.4~0.6%に落ち着くだろう。
春闘ベア3.6%が好材料。
設備投資前年比21%増見込みは高い水準。
ただ物価高が実質所得を下げている。
企業の生産性向上メカニズムが大事。
続いて北海道経済。
GDPは全国を下回るものの2024年設備投資は23年度実績比53.9%増となる見込み。
ラピダスと再生エネルギー関連の投資影響が大きい。
観光においては飛行機燃料足りずにチャーター便が飛んでこないことがもったいない。
地上業務を担う「グランドハンドリング(グラハン)」人材の不足も深刻。
海外からの北海道への注目度は高まっている。
北海道・札幌GX 金融・資産運用特区をこれからどう生かすかが試される。
今後、政府がすべき政策は成長分野への労働移動、外国人労働力取り込み、新しいプロダクトやビジネスモデルを作る支援を行い、格差が広がらない北欧型政府を目指すべきでは、と言う意見が出てました。
道内外の講師が世界から北海道までの経済を一覧した事により、現状と課題が整理された気がします。
私としては自社の生産性向上を図り、新しい商品やサービスを市場に送り出し、社員の所得向上を追求する必要があると認識しました。