「人口は未来を語る」と言う本があるそうだ。
ポール・モーランドと言うロンドン大学の人口学者が書いた本。
少産少死社会の出生率決定要因は文化であると説く。
少子化が深刻な国では個人の価値観と社会集団の価値観のあいだに変化速度のずれがあり、その状態が長期化していると言う共通点があるそうだ。
日本は女性の結婚・出産とキャリアがトレードオフになっている国の例として挙げられている。
ここで言う社会集団とは国単位であると考えるが、少子化に関して地方が解決できる事はないのか?と考えてみた。
【教育と稼ぐ力】
教育費は高いのだろうか?大学に入らなければ良い教育を受けられないのだろうか?と考えた時に当別高校で社会学習を積んで、就職先で補足的な知識を得てそれなりの収入は得られるか?と考えてみたら、そう無理ではないと思った。
高校魅力化が鍵となる。
【家事・育児の問題】
これに関しては男性の意識改革と職場の理解が必要だが、今の若者男子は我々よりはずっと家事や育児に協力的であろう(と思う)し、事業主も育休や産休と言う人員欠如を解決するノウハウを蓄積するであろう。
うちの会社もとある社員の産休・育休をアルバイトで凌いだし、今はその社員は以前と同様に勤務している。
【老後資金】
老後は月20万円ほどかかると考えた時、元気なうちは働くべきと考えてみた。
そのためには健康でなければいけないが、健康であったとして80才代でも稼げる仕事を確保する。
管理人や電話番、店番、ガイド、塾の指導者などは高齢者向けの仕事としてどうだろう?
【住宅資金】
住宅は新築でなきゃならないのか?
当別町では中古住宅は安いし、これから学生アパートが余るから、学生アパートを2つ3つつなげてファミリー賃貸にしても良い。
移住政策と絡めて取り組む価値あり。
【人生観】
子供がいる事で人生は豊かになるのだろうか?
子供は親としての人間に喜びや愛情、新しい経験、成長の機会をもたらし、人生に大きな意味を与える一方で、育児は時間的、精神的、経済的な負担を伴う。
時間的、精神的、経済的負担と言う負の側面を減らし、正の側面をしっかり支える社会システムがあると良い。
価値観を押し付けるな、という人がいるかもしれないが、学校や地域で子供を持つべきか否かの議論をし、子供達と共に良い社会を築いていこうという動機が得られると良い。
小さな町でもできるはず。
と言う事で地方でできる少子化対策に頭をめぐらせてみました。