当別田園住宅プロジェクトを始めてからずっと気になっている事。
ここで育った子供たちに対し、ここの環境は良かったのか?
自然豊かな場所で子育てをしたい、子供たちをのびのび育てたい、そう思ってここに来た親は多いだろうし、私たちはそれを後押しした。
子供達が大人になった時、親や私たちの行動をどう評価するだろうか?他の子供と比べのびのびしてるだろうか?
もちろん、自然環境より家庭環境などの影響が大きいだろうから評価は難しい。
でも彼らが育った時に感想を聞いてみたい。
ここで育ってよかったか?
ここの環境は人格形成にプラスに働いたか?
先日、ここで育った22才の青年に久しぶりに再開し、その質問を投げかけました。
その青年は言いました。
「こう言う環境で育ったから視野が広くなったと思います。既成概念にとらわれない、自由な発想を持てたと思います。ここで育って良かった」
その青年は旅する料理人になるそうで、まもなく宮古島に渡ります。
宮古島の次は奄美大島に行きます。
そして25才になったら会社を作るそうです。
なぜか料理のほかに不動産業にも関心があり「辻野さんはどう言う思いで、この田園住宅をやっているのですか?」と逆に質問されました。
本当はエコと言う言葉を使いたくないのですが他に適当な言葉が見当たらなかったので「エコなエネルギー、エコな食べ物、エコな音楽など、エコでつながる社会を作りたい」と答えました。
もっと気の利いた返事をすれば良かったので自己嫌悪になりました。
今度彼と会うのは何年後だろう?
今度はもう少しじっくり話してみたい。
22才の青年との対話。
自分の罪が少し取り除かれた気分になりました。