昨日は会社で北海道の林業歴史セミナーを行いました。
講師は北海道林業技師会顧問西川瀞二さん。
まずは江戸時代に北海道は東蝦夷と西蝦夷に分かれていた頃、飛騨屋久兵衛と言う商人により大々的に林業が行われていました。
飛騨屋久兵衛は最終的に1789年、アイヌ人の蜂起クナシリ・メナシの戦いの責任をとって北海道を去ります。
林業で切られた木は川で流送されました。
明治以降、全国各地に森林鉄道が設けられ、北海道でも何ヶ所もの森林鉄道ができ、森林から生産された木材が搬送されました。
明治時代に札幌植物園や野幌原生林、旭川でトウヒやストローブマツなどの育成が試みられましたが、やはり北海道には針葉樹であればエゾマツとトドマツが一番適しているとわかります。
林業は戦後の復興期に最盛期を迎えますが、その後、安い輸入材が入って来て衰退します。
西川先生の座右の銘は温故知新。
これからのことを考える時に過去がどうであったかを知る事が大事。
理想的な山は経済的な面から考えるのか、生物多様性の視点で考えるのかで変わってくる。
質疑応答の中では里山の大切さを唱える人もいました。
林業のあり方を考えるひと時になったと思います。