先日読み終わった本の頭の整理をしてます。
この本に通底してるのはプラグマティズムと民主主義の関係。
プラグマティズムとは物事の真理を「理論や信念からはなく、行動の結果によって判断しよう」という思想です。
著者の宇野重規さんによるとアメリカの南北戦争で多大な死者が出た後、教条主義に囚われたからだと言う反省からプラグマティズムが生まれたそう。
理想的な未来というのはなく、これが正しいだろうという実験の繰り返しで、社会は良くなっていく。
社会的な習慣を取得する過程で民主主義が必要だが、決めた事は後から当然のごとく改善するものである。
実社会においては小さな自治体や組織でこのプロセスを実現しやすい。
一人一人の意見を聞こうと言うのが民主主義だが、わがままな意見を言う人もいるし、意見を言わない人もいる。
議論をする事で知恵が集まる事はあるから、一見、自分と違う意見もよく聞くと参考になる。
良い結果を出してる組織や共同体はどのように意思決定してるか?
自由に意見が言える環境とその意見が取り上げられ成果となり他の人に役立つ。
その清々しさを実感できる組織や共同体だったら、その組織や共同体は民主的運営とその果実を得ているといえるか?
物事の決め方は大事だよなぁ。