昨日は若手社員及びインターンシップ生と生コン工場を視察しました。
冒頭に高炉スラグセメントとフライアッシュセメントの違いについて説明を聞きました。
なぜその話題になったかと言うと既に辻野建設工業株式会社に入社を決めているインターンシップ生が大学ゼミでフライアッシュセメントの研究をしているからです。
フライアッシュとは火力発電所から出る石炭灰の事で、高炉スラグとは製鉄所から出る灰分の事。
説明してくれた生コン会社の社長さんによるとセメントは石灰岩を焼いて作るので二酸化炭素を大量に排出する良くないものとされてるそう。
なので高炉スラグやフライアッシュを混ぜてセメント使用量を減らすことにより環境に優しいと言うことになる。
現在混合するものは室蘭から来る高炉スラグだが、フライアッシュを混ぜた方が良いのでは無いかとの見方がある。
しかし生コン工場で混ぜるとなると品質管理や施設改修などでハードルが高い。
社長さんの話を完全に理解したわけでは無いが、生コンを巡ってそんな状況があるのだなとわかりました。
次にコンクリートの破壊試験を見せてもらいました。
筒状のテストピースを3回破壊して壊れた時の圧力平均値で所定の強度が出てるかどうか判断します。
次にプラントで生コンを作る過程をリモコンカメラで見せてもらいました。
セメント、砂利、水を決まった量だけタンクに流し込むようパソコンから機械に指令を送ります。
プラント内の様子はモニターに映し出され、目視でも異常がないか確認します。
次にできた生コンのスランプ試験とエアー試験をしてもらいました。
生コン車から少量の生コンを一輪車で受け、高さ30cmスランプ試験の容器に入れ、まっすぐ上に抜き取ると生コンがダラっと下がります。
30cmから何cm下がったか(スランプ値)でコンクリートの柔らかさを判定します。
昨日はスランプ19cmでした。
次に空気量、エアーの測定。
通常、生コン内の適正空気量は4.5%+-1.5%とされてます。
強度にとってはマイナスの空気量ですが、耐久性にとってプラスの働きを持ちます。
以上、私は次の用事があり、視察途中で生コン工場を去りましたが、建築に関わる人が一度は行くべき生コン工場を視察できたのは良かったと思います。