昨日は新しい町長になって初めて当別町農業10年ビジョン会議がありました。
町長を筆頭にJA北石狩の組合長や農業委員会会長、土地改良区理事長、普及センター長、辻野商店の私と事務方の人達が出席しました。
IT化、6次産業化、環境保全型農業、法人化などが示されました。
会議に出ながら10年ビジョンは相当難しい問題だなと思いました。
自分なりにもじっくり考えないと。
そもそも何のために町としてのビジョンがいるのか?
農家個々の経営に対しこうあるべきと行政が誘導しなきゃならないのか?
行政が農家に対してお金やマンパワーを使ってるとすれば、その部分において方針は必要だろう。
土地改良に対して補助してるのであれば、土地改良に対しこうあるべきだ論は必要だが、それは土地改良区の専門分野であり、土地改良区が要望してきた事に対して良し悪しを判断する事になるのでは無いか?
個別論ではなく、例えば有機農業を目指そう!と町としてテーマを定め、堆肥センターをつくりますと言ったところで農家がその堆肥を使わないと意味がない。
農家が何か新しい事をやりたいと思った時にその事が地域社会的な価値がある場合に手助けするのはアリだろう。
ただし、その時その農家は他の農家と違う事をやろうとするのであれば、まわりから潰されることもあるだろう。
数年前に組合長が中心になって新規就農を支援する組織ができた。
もともと役場の中にその機能はあったが、機能してなかった。
農協がその気になったので役場がそれを支援する体制になったら実績が出始めた。
人に投資する事は良いし、役場主導でないのも良い。
ただ新規就農を支援してるのは当別町だけではない。
もっと深掘りする余地はあるだろう。
ブランドを作ると言った話も出ていた。
ブランドって行政が作るものだろうか?または行政が農家に対してブランドを作りなさいと言うべきなんだろうか?
農家から生まれた「何やりたい」からブランドが生まれるような気がする。
農業でなくても同じだが、何か地域社会的な課題がある時にそれを話し合うメンバーがいて、その人たちを精神的やマンパワー的に役場の人が手伝ってくれたら助かる。
役場が全町的な農業ビジョンを作るのではなく、とある地域が自主的な地域ビジョンを作った時にその実現を手助けする、あるいはビジョンつくりに慣れない地域に補助として役場の誰かを派遣してビジョンつくりを促し、出てきた案に対して支援する。
地域限定でなく全町横断的な限定課題、例えばITでも良いが、IT研究会を作るのであれば役場が専門家を雇って事務局として使っていいよと言うだとか、そう言う縁の下的役割、人々のやる気を喚起し応援する優しいスタンスに役場が徹しても良いのではないか?
これは役場の役割そもそも論となる。
問題の本質はどこなのか?課題を本気で解決しようとするのか?
まだまだこの先がある議論に入り口でつまづく。
私自身が考えをまとめきれてない。
農業10年ビジョンねぇ。
もう少し自分なりに考えないと。