2023.01.22

外は吹雪、湯は暖かい(前編)

昨日は久しぶりに滝の湯に行きました。

本通商店街でパチンコモナコさんが閉まった今、暗くなっても灯りがともる銭湯。
孤軍奮闘。

たまに広い風呂で足を伸ばしたい。
昭和レトロな雰囲気とおそらく薪で炊いてるであろう湯の温もりを楽しみたい。

時々、そう言う衝動に駆られます。

次男を誘ったが断られたので1人、晩飯前に行きました。

滝の湯は私の家から歩いて10分くらいですが、北海道人の悪いところは近くても車に乗ってしまう。
でも昨日は吹雪いてたから神様赦してね。

車を道路脇に停め薄っぺらいけど妙に持ちやすいツマミがついてるアルミ戸を開ける。

そこは風除室で男女の表示がされてるアルミ戸を更にガラッと開けると、行く手を阻む透明なビニルシートが垂れ下がっている。

寒い空気を防ぐためだ。
このシート、夏は無い。

左手に番頭台があり、いつものおばさんが膝掛けをして箱の中に収まってる。
少し高いところに座ってるので見下ろされる感じが威圧的だ。

大人料金480円を払い、長靴を脱ぐ部屋はもう脱衣室。
年季の入ったプラスチックの脱衣カゴを引っ張り出し、おばさんの視線を気にしながら、雑に服を脱ぎ入れる。

他のカゴは空っぽだから他の客はいないのだなと思ってたら、こんばんはー、と言いながら威勢の良い客が入ってきた。

ドタドタっと入ってきたその客はいきなり岩盤浴のカプセルに向かって「おまえ、そこは狭いだろーっ」とデカい声を出す。
おいおい、ヤツは配線が切れてるのか?と思いきやカプセルの影から猫ちゃんがゆっくり脱衣室を横切り、番頭のおばさんの膝の上に登った。

おじさんは常連なんだろうが、猫からはうるさがられてる様子。
おじさんは常連だから服の脱ぐのも早い。あっという間に服を脱ぎ、浴場に入った。

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