イノベーション・オブ・ライフと言う本を読みました。
著者はクレイトン・M ・クリステンセンと言うハーバードビジネススクールの教授。
1952年生まれで、『イノベーションのジレンマ』と言う著書で破壊的イノベーションの理論を確立させたことで有名になりました。
人望ある学者でしたが2020年にがんで亡くなります。
この本はクリステンセンの最終講義としてまとめられています。
内容で印象的な言葉は「人生の窓はいつも開けておくように」。
人生にはいろいろなチャンスが巡ってくるからそれを逃さないように心の窓をいつも開放しておくと良い。
また「日影が欲しいなら苗を植えなさい」。
日陰は自分が欲しいものを指していますが、それを手に入れるには長い視野を持って着手しなさい。
企業でも家庭でも文化を持つことが大事である。
クリステンセン先生からいろんな事を学んだ学生がいたんだろうなと思いました。
私の大学時代の恩師の上田陽三先生は言葉少なく、会話が短いのでなかなか話しづらい人でした。
結婚式の挨拶で「辻野君はフレキシブルな人だ」と言われ、「へー、そう思われてたんだ」その一言が今でも自分の自信になっています。
また1998年に田園住宅プロジェクトを始めた時にパンフレットを先生に見せたところ「漫画みたいだ」と言われガッカリした後、逆に奮発して何とか実現したいと思いました。
その先生も数年前に亡くなりました。
以前はご自宅に寄り、先生のお考えを伺ったりしていたのですが、それもできなくなりました。
大学時代、勉強した意識がありませんが、その時そこに属していた経験が、時代の流れや社会の系譜を地肉化するベースとなっています。