「経済」は騒がしく落ち着かないが、「贈与」は静かで慌てない。
贈与は市場経済のすきまを埋める。
この本を読んでそう思いました。
近内悠太著「世界は贈与でできている」
著者が言う贈与には「もらってくれてありがとう」、だからもらった人はお返しを考えなくても良いのだ、と言う概念が入っています。
更にあげた人ももらった人も気づかない贈与まで含んでます。
もらった人が気づかないアンサングヒーロー(unsung hero=歌われない英雄)、陰の功労者が世の中には沢山いる。
この本で紹介されてる「ペイフォワード」と言う映画をNetflixで見ました。
「良い事」の伝承を始める少年の物語。
これでこの読書が重層化されました。
薄いお茶を飲むように毎日さりげなく贈与をする、されるを積み重ね、どこかの瞬間にアレっこれってなんだ?と気づくのがいいのでしょう。