高断熱・高気密

辻野建設工業は、お施主様が健康で安心、快適な暮らしをずっと送れるように、住宅の高断熱・高気密化に努めています。
当社の家の断熱は基本付加断熱。柱間の充填断熱のほかに、外側に板状の断熱材を張り付ける方法です。そのほうが軸間空間を有効利用できるうえ、外断熱のメリットを生かした気密性向上につながるためです。そして気密面は、床面積1㎡あたりの隙間面積を表す基準であるC値が0.4(㎠/㎡)以下になるようにしています。そのため設計はもちろん、気密シートの張り方などにも最善の配慮を尽くしています。
辻野建設工業では高い住宅性能をベースに、「パッシブ換気システム」と「薪ストーブ」という、二つの暖房方法をおすすめしています。

パッシブ換気システム

パッシブ換気システムは、寒冷地における冬季間の内外温度差によって生じる空気の浮力を利用し、全室の暖房と換気を同時に行うシステム。アースチューブという管を土中に埋め、断熱・気密機能を高く保った建物の床下空間に外気を取り込み、集中的な自然給気を行います。床下には暖房器を設置して、その冷外気を予熱し、暖めた空気を室内に送り込み自然循環させます。温度ムラの少ない均一な室内環境を保つことができるので、身体にかかる負担が少ない優しいシステムです。
自然エネルギーを利用するエコなシステムで、きれいな空気が24時間室内を循環するので、結露やカビが発生しにくく、常に乾燥している状態の床下空間は土台の腐朽が起こりにくいため、建物の耐久性が向上します。強制的な機械換気で無駄に熱を排出することがなく、設備機器もほぼメンテナンスフリーなので、ランニングコストや維持費の面でも家計への負担が軽減できます。

薪ストーブ

電気や化石燃料を使わない薪ストーブも、人と自然に優しい暖房方法。薪を燃やすときに二酸化炭素が排出されますが、この二酸化炭素は、ほぼ同じ量が再び樹木によって吸収されます。つまり、木材を燃料とする薪ストーブを使用することで、地球上の二酸化酸素濃度を変えることなく循環させることができるのです。
薪ストーブの暖かさは、陽だまりでひなたぼっこをする時の温もりに似ています。暖められた薪ストーブ本体から遠赤外線が放熱され、輻射熱でじんわりと室内を暖めます。パチパチと木の燃える音や香りが心を癒やしてくれる点や、もう一つのキッチンとして利用できる点などは、薪ストーブならではの魅力といえるでしょう。
私たちは、災害で停電になりライフラインが切れる怖さを、これまで身を持って経験してきました。暖房器具が使えなくなった時でも、薪ストーブのある家なら暖を取ることができ、お湯が沸かせ、煮炊きもできるという安心感があります。