やはり盆栽の世界は深かった。 盆栽の楽しみ方は四季の変化を知ること。また、自分の思うように樹木の形を作ることなどです。 今回はコムラサキという木を仕立ててみました。
まず、苗木をポットから抜き、土を払い、根をむき出しにします。
次に鉢を用意します。ネットを穴の内側に針金でくくりつけます。
次に赤玉土を入れます。 鉢に苗を入れ、まわりに赤玉土と火山礫を半々にした土を入れて細かくつついて隙間をなくします。
針金を幹や枝に巻き付け、形を作ります。 この時、正面を決めます。正面は奥行き感をどうだすか? 頭をどうそろえるのか?がポイントです。
その後、ケト土という杉の樹皮の粉砕した粉を土の上に敷き、霧吹きで湿らせた後、苔を貼ります。 この苔は「アラハシラガゴケ」。観賞用です。 苔には「ホソバオキナゴケ」という高級なものもあるそうですが、育てる手間が大変で流通しづらくなっているそうです。
盆栽は部屋の中でも育つと思っていたらそうでもなく、やっぱり自然の環境…つまり普段は屋外に置き、鑑賞するときに室内に入れるのが基本のようです。 良い盆栽を作るには良い盆栽を見るとよいそうで、国風展という展示会の記念式典帳が良い参考書だそうです。 以上、ほんの少しの時間でしたが盆栽の美学に触れることができました。