ここでちょっと大げさな言い方ですが、人が学ぶ時、学ぶ種類に大きく2つあると思うのです。それは「考え方」と「知識」です。今回Tさんから聞いた中に「無駄なく作る」という言葉がありました。これはどちらかというと「考え方」だと思います。具体的には輪作体系を利用し土地を無駄なく使うこと等なのですが、こういう「考え方」自体を教えてもらい私はなるほどと思いました。 Tさんは別に農家でも何でもなく、ちゃんとしたお仕事を持っていて、そのかたわら、趣味の野菜作りをしているわけですが、今回のお話は理論的かつ体系的かつ実践的で、とてもすばらしかったです。 例えば「油かす」は「窒素」を含み、「米ぬか」は「リン酸」を含むと言ったお話はこれから有機栽培に取り組む人にとって参考になったと思います。
話の構成は前半に野菜や土の特性や野菜を育てる流れについて、後半は具体的な農業資材の使い方やとれた野菜の保存法や食べ方などについてでした。 途中、ブレークタイムにTさん自家製のニンジンジュースを振る舞って頂きました。成分はニンジンだけですがとても甘いのに驚きました。ジューサーで作っているそうですが、絞りかすは餃子に入れているそうです。 後半に入りました。 種からの育て方には「スタートセット」というものがあるので、これを使うと便利ですということでした。
マルチの張り方やトンネルの作り方もとても役立ちそうな話でした。特にTさんお薦めのノウハウはトンネルの支柱の建て方です。写真のようにちょっと内側に斜めに差し込むのが秘訣だそうです。そうするとビニールが風に飛ばされづらくなるそうです。